深読み気分を満喫するブログ

人生とはなんぞや?人間とはなんぞやー?

キラキラネームってどうよ

前回、名前の話をしたので。

キラキラネーム、どうですか。

先に個人的な立場を言った方が良いと思うのでお伝えしますと、僕はいわゆるキラキラネームを見ると「センスあるな」と思ってしまう人です。

「本気」と書いて「マジ」と最初に読ませた漫画が多分どこかにあると思うんですけど、「その漫画家、センス良いな」とか思っちゃうわけでして。

もう少し古いところに持っていくと、「あじさい」を「紫陽花」と書いた最初の人がどこかにいるんだと思うんですけど、やはり「その人、センス良いな」とか思っちゃう。

 

もともと日本で使われていた「やまとことば」に中国から伝わった「漢字を当て字」した結果が訓読みの誕生なのだとすれば、

当て字は日本の文化です。なんて言ってしまえるのかもしれないなと思っています。

「coca-cola」を「コカコーラ」、「happy」を「ハッピー」って漢字由来のカタカナで当て字にしてるし。漢字由来のひらがなである時もありますが、日本の文字は全部漢字由来で、そう考えると、日本語はことごとく当て字なんじゃないかとも思ったりしています。

日本は卑弥呼の時代から長きにわたって中国文化の影響を受けてますし、まぁ今もそうかもしれませんが。

「その漢字は、そんな読み方しない?なるほど、中国に留学して中国読みの名前にするの?漢字は中国だよね?ムーチェンさんとかルォシーさんとか?」とか言われたらどーすんのかなとか思っちゃうし。困っちゃう。

昔の日本人が作った当て字は良いけど、現代の人はやってはダメっていうのも変な気もしますしね。今の日本人も文化を作ったって良いんじゃないかと。

 

まぁ僕はそういう人間なんですけれども、キラキラネームは一定数から嫌われているみたいでして。

 

嫌われる理由は、「声に出した時に日本ぽくない(外国語っぽい?)」に収束されるのではないかと思っています。

「ココア」とか「ララ」とか「カイト」とか「ティアラ」とかでしょうか。

一方で、声に出して日本っぽければ、あまり批判も少なめでして、「羽生結弦」さんなんかはあまり言われませんね。「ゆずる」だからでしょうか。

「心愛」の「心」も「愛」もぶった切りだけど「結弦」の「結」はあまりぶった切りと批判されてないのを見ると、ぶった切りは本質ではない気がします。なんなら、我が国の名前「日本(にほん)」も「に」ですからね。「日本語(にほんご)」。「にち」じゃないし。

 

他にも色んな批判がありますが、それらもあまり本質的ではない気がします。

例えば「一発で読めない」という批判とかも、「剛」くんとかは、「つよし」なのか「たけし」なのか「たかし」なのか「ごう」なのか「たける」なのか分からないですし、「愛」ちゃんも「あい」なのか「めぐみ」なのか「まな」なのか分からないですし。「和也」が「かずや」なのか「かずなり」なのか「ともや」なのかも分かりません。複数読みは元来当て字文化の日本ならではでしょうから、キラキラネーム特有の問題というわけでもなさそうでして、本質ではなさそう。

 

意味がおかしい」という方もいます。

ココアは飲み物ですしね。カイトは凧ですし。ララなんかは擬音ですね。名前じゃねーよ的な。

しかしまぁ、モモさんは果物だし、スミレさんは花、カスミさんは霞みでしょうか、ウメさんやサクラさんは木、ヨネさんは米、トラノスケは動物、リュウは架空の動物ですよね。なので、これも今に限った話ではないので、あまり本質とは違う気もします。

 

漢字本来の意味が!派もいます。

「「幸」幸せじゃないですよ。手枷ですよ。学ないですね。」

いや、マジですんません学なくて。

「「幸」をしあわせ、なんてDQNな読み方をさせた平安時代の学のないボケどもは」という考えなのかもしれませんね。アメリカなんか米国ですし、ロシアなんか露国ですし、米の国?露の国?ふざけるなと言いたいですね。

なんなら、ひらがなやカタカナを作り始めた奈良時代平安時代くらいから日本語はもう本来の意味を無視して乱れ始めてしまってます。上にも書きましたが「happy」を「ハッピー」と漢字由来のカタカナで当て字にしてますが、「ハ」は漢字の「八(はち)」ですし、「ツ」は「川(かわ)」だそうです。「ヒ」は「比」だそうで、「ー」やら半濁音は何か分からないですけど。これ、ハッピーなの?と思いますよね、確かに。ひらがなやカタカナの名前も安易に付けない方が良いかもしれませんね。本来の漢字の意味がありますし。だけどほら、そんなこと言い出すと、崩壊しそうでしょ?日本語が。日本人は本来の意味など過去にバッサリ切り捨てて「当て字文化」っぽいですから、つきつめると本質的とも考えにくいですよね。

 

また、「外国に行ったら困る、この国際社会の時代に」という意見もありますが、これも本質とは違う気もします。

例えば、海外には「アホネンさん」とかいます。まぁ日本人じゃないし日本語の名前じゃないんだからアホという響きが入ってたとしても意味違うわけで、別に馬鹿にもされないと思いますけども。アホネンさんを見て「国際社会を知らない親の元に生まれて、そんな名前で、可哀想」なんて思うとすれば、それこそそう思う人こそ国際社会の人としてやばい気もします。

有名どころだと「ゆうだい」くんが、「おま、それyou dieってか?」とか。

「ここあ」さんも「おま、それ飲み物(笑)」とか。

よっぽど教養も礼節もない人は言うかも知れませんが、それ以外は言わなそうな気もします。国際社会だから困るというより、国際社会だからこそ色んな考えや文化の違いを受け入れる素養があって困らない気もします。

 

「大人になってその名前は」なんてことも言われますけれども、かつての幼きかわいい赤ちゃんの象徴「ウメちゃん」は、大人になると恥ずかしくなったのでしょうか。年齢とともに「ウメお嬢さん」「ウメおばさん」「ウメおばあちゃん」で、問題なく来たのではないかとも思ったりもします。その名前のまま時代が進むので。そうなると、ちょっと本質的ではない感じもします。

 

となると、やっぱり響きなのかなと。

 

日本ぽい名前の響きが好きな人にとって、あるいはそういう響きを大切にしたいと思う人にとっては、やっぱりなんか名前は乱れているんだと思います。

ほとんどの人は、日本で生涯を過ごしますから、海外がどうとかあまり影響のない人の方が多いでしょうし、そうでなくても日本人らしい名前にしてあげたいと思っているのかもしれません。

日本語らしくない突拍子もない響きは、受け入れ難いのだろうと思います。

日本語を大切にしたいという気持ちはとてもよくわかりますよね。グローバルだから英語でも通じる名前!みたいな極端な思想へのアンチテーゼとしてもあるのかもしれませんが、確かに「グローバルだから英語!もう日本語の時代じゃない!」とか言われたら、えぇーーー?とは思いますし。

守るべきは守りたいなぁなんて思ったりもします。

 

余談ですが、「子供がかわいそう」とか言った方が子供がかわいそうだと思うので(かわいそうかどうか決めるのは子供自身であって、他人じゃないからね)、それ言っちゃダメじゃない?と思ってしまいます。周りが勝手に「かわいそうな子」とレッテルを貼ってしまう事になりますからね。それこそ差別の助長になりそうで。

苦しんでる人もいるみたいですから、その人限定で助けてあげれば良いとは思いますが、「だから他の子も不幸だ」とも限りませんので。

 

あ、僕はキラキラネーム批判する人を擁護も批判もしない立場ですよ。

我が家は、子供には割としっかりした和名をつけましたし。和名が好きなので(笑)和名、よくね?という感じで。なんならペットにも和名付けたいですからね。「おめぇ、日本に住むんだから日本の名前な!」という感じです。コテツとかサクラとかかなぁ。だからと言って、洋名っぽい名前を付ける人を批判する気もないです。和名をつけられた我が子が喜ぶかどうかは子供次第ですし。「なんてダサい名前にしてくれたんだ!外国っぽいのが良かった!」と将来文句を言われるかもしれません。

改名は割と手続きが難しいみたいで、苦しんでる方にすれば、「自分と同じ苦しみを味合わせないように」と慎重になるのはよく分かりますし。一方で極端になって何でも排除し過ぎるのもなんか違う気もします。

 

というところで、キラキラネームって、みなさんはどう捉えておられますか?